春雨:春の季語。 傍題;春の雨、春霖、春驟雨、春雨傘
二日続きの雨もそろそろ上がりそうだから、春雨で読んでおかなくちゃ。
しかし、何故かこれまでに「時雨」では幾つか昨句してきたのに、「春雨」を探すと一句もない。
虚子偏の『新歳時記」では、「春雨といふ言葉には、艶やかさ、情のこまやかなものなどを感ずるものであるが、しかし それ等のものにこだわってはいけない。
草木の芽を育て、花の蕾を綻ばせる春雨の感じには、一面しっとりとした味を持ってゐる」と解説している。
この解説の前半部の「艶やかさ、情のこまやかさを感じる句」を詠もうとして何度も諦めてきたからだろう

菜畑の均されてをり春の雨 甘
みずとりの浜公園の白梅